目次
成長するホームページの研究
私たちは成長するWEBサイトを作成する会社です。
初めまして、ブログ担当の壽山です。このブログでは、日々のサイト研究や学んだことを共有し、
少しでもサイト制作で迷っている方の手助けになればと思います。
はじめに
私がホームページ制作に関わり始めたのは約17年前。当時、ホームページの重要性が広まりつつありましたが、まだスマホは普及しておらず、携帯は基本的にガラケーでした。ホームページで表現できることも今に比べて限られており、通信速度や表示スピードを気にする必要がありました。しかし、当時も今も変わらないのは、「ホームページはビジネスの顔である」ということです。成功している企業は、ホームページの重要性を理解し、頭脳を持って運用しています。
例えば、
- 社内に広報部やWEBマーケティング担当者がいる
- 経営者自身がホームページの運営に積極的
- 訴求の仕方を徹底的に考え、パンフレット代わりではなく営業ツールとして活用している
これらを実践することで、ホームページの成功確率は大きく変わります。
ホームページの目的
そもそも、ホームページの目的は何でしょうか？
- 認知拡大？
- 問い合わせ獲得？
- 営業のフォローアップ？
目的の解像度が低いままスタートすると、思うような成果が得られません。私もフリーランス時代は、クライアントの言うままに制作し、目的を深掘りしなかったことがあります。ホームページの目的は大きく2つに分類できます。
- 売上向上 (強みの訴求・成約率向上コンテンツ)
- 採用強化 (会社の信用・働く環境の訴求)
この2つの目的を明確にし、事業計画に沿って最適な運用を行うことが重要です。
ホームページは PDCA（Plan-Do-Check-Action） を回して改善を繰り返すことで成果を生み出します。
サイトコンセプトの重要性
サイトコンセプトとは何でしょうか？
答えはシンプルです。「的確に伝えるためのテーマ」です。例えば、私たち ダブルファクトリー株式会社 のコンセプトは StreetCraftCompany です。「ただのホームページ制作会社ではなく、クライアントと一緒にクラフト（手作り）し、新しい価値を創造する」という意図が込められています。
このコンセプトがあることで、
- 目的 → 何のために作るのか？
- ターゲット → 誰に、どんな価値を提供するのか？
という軸が明確になります。企業の理念とサイトの方向性を一致させることで、効果的なホームページが生まれます。
成功するホームページの共通点
成功するホームページとそうでないホームページには明確な違いがあります。
成功するホームページの特徴
- 経営者がホームページの重要性を理解している
- 制作だけが目的ではなく、継続的な運用ができている
- 改善を繰り返している
- 制作会社に丸投げしていない
- 失敗も次の成功につなげる考えを持っている
- 定期的な更新を行っている
- WEBマーケティング部がある
- 記事やコンテンツが増える仕組みを持っている
注釈 KPI（Key Performance Indicator） – 目標達成のための指標。 KGI（Key Goal Indicator） – 最終的なゴールの指標。
集客と成約率
ホームページで成果を出すためには、次の 2軸 が重要です。
- 集客力 → SEO対策や広告運用など
- 成約率 → サービスの魅力や顧客の声、数字による信頼の訴求
どれだけ集客できても、成約に至らなければ意味がありません。そのためには、
- コンテンツの改善
- PDCAを回す
- 営業の視点を取り入れる
といった運用が欠かせません。
成長するまでの過程
ホームページを成長させるには適切なプロセスが必要不可欠です。
植物が成長するにしても土が大切です。水も大切、そして光の当たるところに置くことが大切です。
ホームページも全く同じで、土壌が腐っているとタネも枯れてしまいます。
大切なビジネスの種を上適切な方向性を持ちつつ水を上げていくことはスピードが求められるビジネスの世界では相反するように感じます。が、一年二年と中長期的な目線で、我が子のように大切にホームページを育てていただければと思います。
[STEP1] WEB戦略・WEB設計
０スタート、目的の明確化（ブランディング、リード獲得、採用など）
目的の明確化は非常に大切な第一歩です。目的が定まらず、ただデザインが古いだけ、ちょうど制作できる知り合いがいるから頼んでみた。などとすると失敗するリスクは高くなります。業者を選ぶときも制作することを目的とするのではなくその制作の向こうにあるリターンを考えることをお勧めします。
狙えば狙うほど当たる、ターゲット分析（ペルソナの設定）
ターゲットの分析も大切ですがこのターゲットはくせものです。ターゲットといえどざっくりはいたとしても的確に作ることは難しいと思います。そこで仮説を立てて、検証することをお勧めします。なぜならターゲットの解像度が低いとデザイナーをはじめマーケターなど関わる制作側すべての方の潜在意識に浸透しないことが起きてしまいます。本気で心に突き刺すわけですから相手の顔を思い浮かべつつ制作に取り組んでいきたいところです。
競合分析（他社サイトの強み・弱みを把握）
孫氏の言葉「敵を知り己をしれば百戦危うからず」という言葉。ホームページは競合ひしめくフィールドでの戦いを強いられます。競合がどのようなワードで取れているのか？競合の強みは？価格がうちよりも安い・・であれば弊社の価値をさらに謳わねばなど、考えることも増えてきます。目線をたくさん持ち最適な判断が必要になります。
KPIの設定（成果指標を決める）
KPIは中間ゴール。この中間ゴールがあるとサイトを制作後の分析をしたときに結果が出ているかどうかが分かりやすいです。WEB担当者の方であれば成果を上長に報告する際にこの数値で話すことができます。成約を最終ゴールとし、アクセス数、タップ数、ダウンロード数などKPIをいわば中間ゴール設定をすることは成長するホームページでも大変重要です。まずはアクセスそこから成約率を上げる、など優先度を決め挑んでいきます。
[STEP2] サイト設計とデザイン
デザインは見た目ではなく機能的なデザイン・または人の感情を動かす情緒的なデザインなど多岐にわたります。ただ、サイトの設計なくして成果を望むことは難しいと考えます。またこの記事のテーマである「成長するホームページ」としても中長期的にみた視点というものは非常に大切な工程です。
まずはここから情報設計
どこにどのような情報を掲載するのか、私たちはワイヤーフレーム(構成案)を用いてビジュアルで仕様、機能を表現することが一番ストレスなく進めていけると体感しています。ユーザーが迷わず目的のページへ遷移できる構造の設計、サイトマップの改善を通してユーザーの動きに仮説をたて、設計していきます。その際にカテゴリー分けは非常に重要な要素で、整理されていないサイトで共通していることは内容のカテゴリーがわけができていない傾向が強いです。
成約数をアップするUI/UX 導線設計
サイトの成功の鍵を握るのはなんと言ってもお問い合わせ・エントリー・購入などの「コンバージョン」です。そのコンバージョンを獲得するためにも導線設計は必須です。導線を設計する上で大切なことはサイト制作会社の今までの経験＋ヒートマップやクリック数によるABテストによるデータでの検証が大切と考えています。実際コンバージョンボタンをスマホ下部の追従ボタンにしただけで弊社のお客様でも問い合わせが4倍、会員数が2倍に跳ね上がりました。ユーザー目線での操作方法の構築が成長するホームページには大切です。
人もサイトも外見命、ビジュアル設計
ブランドカラー・イメージの参考サイトなどお客様の課題を解決するためにどんなデザインにするかのイメージを統一するためにビジュアル設計をします。デザイナーへの認識の齟齬が生まれないためにもこのビジュアルでのすり合わせは大切です。STEP1の戦略設計のニーズを満たしているのか、今作ろうとしているデザインの方向せはいいのか、このビジュアルでの認識の確定をしっかり行うことで２度手間を減らし間違った訴求をしてしまうリスクを払拭します。[注意]いきなりデザインに入る制作会社の場合設計を飛ばしているので設計図のない建築物を立てるようなものです。価格や目的に合わせて臨機応変に対応することをお勧めします。
成長細胞を刺激するSEO設計
ホームページを制作するときに最終目的を明確にします。その目的を達成するために必要なベースとなる集客基盤を作ることをSEO設計としています。このページは検索したときにどんなキーワードのとき表示されるかなどあらかじめどこを狙うか決めて制作すると問い合わせが来やすいサイトになり時間が経つとそのページの価値も上がり成長する細胞の一つとなります。
[STEP3] コンテンツ戦略
ホームページに掲載されているものは「文字」「画像」「色」「動画」が考えられます。ホームページは情報の格納庫。この文字は情報を伝える上でホームページ上の主役といえます。ホームページは紙媒体とは明確に違うところは全てのページ、1ページづつが全てトップページ(流入ページ)となり、しっかりしたコンテンツを適切なキーワード戦略のもと掲載するとホームページは徐々に成長していきます。
ユーザー目線コンテンツ
よくある間違いがホームページがただのカタログ状態になってしまうことがあります。これは載せたいものを詰め込んで載せ込んだ結果となります。ユーザーが知りたいことは、他とどのような違いがあるのか？金額は？緊急対応は？信頼は？など様々。ペルソナ設計で仮説立てたユーザーがどのような情報が欲しいか考えその欲求を満たすためのコンテンツを配置し有益なものにしていきます。ユーザー目線でのコンテンツの考え方は全ての考え方の元になる要素なので非常に大切です。
SEOに強いコンテンツ作成
検索意図をまずしっかりとらえSEOに強いコンテンツを作成します。流入元のキーワードはなぜこのキーワードを検索したいのか検索意図のニーズを見たせているのか。をユーザー目線になり考えPDCAを回し実行していきます。また以前まで上昇していたアクセス数も頭打ちをすることもあると思います。その際にどのキーワードが減少したか、検索結果が10以下の記事についてはリライトが必要か？など考えられる施策をリストアップし少しづつ改善していく必要があります。これをWEB制作会社なしで行うことは非常に難しいと思います。SEOのフリーランスディレクターなど起用すると安価に行うことも可能です。
[STEP4] 集客と成約率の向上
ホームページの成功の秘訣はたった二つの要素を改善突き詰めていくことです。それは「集客」と「成約」です。人は貴社のビジネスやサービス・ホームページを知らないだけで本当は欲していると考えてください。その際集客の母数をどれくらい集めれるかが集客。ただただ打席に立ってバットを振りにいくのではなくボールをバットの芯にあててホームランへ結びつけるために磨くスキルが成約率になります
SEO・広告・SNSの活用
集客は時間のかかる施策とそうでない施策があります。
時間のかかる施策：SEO対策による集客・オウンドメディア
メリット
中長期的にSEO記事を書いていきホームページのページをどんどん増やしていいます。半年から一年もすると記事も溜まってきて今までの流入では考えられなかったとてつもなく大きなアクセスが広告費をかけなくても手に入ります。約60記事を掲載したあたりから成長曲線を描くことが多いです。
デメリット
施策には費用がかかるのと結果が出るまで時間がかかることが最大のデメリットです。また監督する必要ありますし、検証と確認が必要ですので社内のリソースを割くことが必要になります。
時間のかからない施策：広告施策
メリット
即日から数日で成果が臨めることが特徴です。またいますぐのお客様なのかサイトへの閲覧が目的なのかで広告を出稿する媒体も変わってきます。さらに配信範囲や興味で絞れば費用も抑えれる可能性があります。SEOでは狙えない難しいワードでの流入も得ることができます。
デメリット
最大のデメリットはお金がかかる、広告をやめてしまうと問い合わせが止めるなど、中毒性の高い施策になります。また出港までに結構な手間がかかりますし計測についてもプロが一緒に見てもらえるのとそうでないとではストレスもかなり変わってきます。
まとめますと集客の方法はこれ以外にも多々あります。数百万円を一択で広告に投下するのであれば１０%でもオウンドメディアなど自力で集客するホームページへ成長させていく考えも戦略で入れていくことをお勧めしています。
最後に
今回、成長という表現でホームページの成功方法をご紹介しました。
重要な２つというのは「集客」「成約」の２つです。当然の考えではありますがこの２つをしっかりと意識し、自社のマーケティングとなると結構無視して、言いたいことをいいがち、、になる傾向と自分自身経験があります・・。そうならないためにも設計からコンテンツ作成までしっかり最初に決めたゴールに立ち帰り、改善を繰り返す必要があります。
これからの時代は AIによる記事量産 が当たり前になり、誰でも簡単にコンテンツを作成できます。しかし、ビジネスの主役は 人 です。人と人が関わり合いながら価値を創出する点は、オンラインでも変わりません。
私たちの仕事は あらゆる業種・経営に関わるコアな分野 です。クライアントの期待を超える成果を生み出し、社会貢献につなげることが私たちの使命だと考えています。
この記事が、悩める事業者の皆様の一助になれば幸いです。
